御在所岳 藤内壁 前尾根 P-7 P-4

仕事でいつもお世話になっているB社。先日、担当のTさんからお山のお誘いがあったので自分の山レベルを
一気に上げるべく、二つ返事で行く事にしました。
B社には山岳部があり、過去にはヒマラヤ遠征にも行ったことのある伝統的な社会人山岳クラブです。
Tさんはそこで中心となって活躍されている方です。


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当日の参加者は9人。僕以外は山岳部の方やその関係の方です。
行くと返事したのはいいけど、僕は全くの素人。正直いって不安の方が大きかった。
Tさん以外は初めてお会いする人たちばかりというのもありますが、今回の山行は山登りではなく、
本格的な岩登りなのです。

当日のスケジュールは
8:00  裏道登山道入り口集合
9:00  キャンプ予定地着。テント設営とクライミングの準備。
11:00 前尾根スタート地点で講習のあとクライムオン
15:00 登攀終了
16:00 テン場に戻り宴会
翌朝 流れ解散

考えたら山登りでテン泊するのも初めてでした。
山岳部所有のテントや食料をみんなで担ぎ上げて運びます。





5/18(土) A.M.8:00 集合場所には僕とTさん夫妻。
しばらくであとの方も次々に来られました。ここの登山道は駐車場所が少なく集合に手間取ったみたいでしたが、
挨拶をすませてみんな揃ったところで出発です。(一人来られず、昼頃来るとの事)


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藤内壁はおおきくわけて3つのクライミングルートがあるそうです。
今回はもちろん一番初心者向きな前尾根ルート。
途中の藤内小屋から、中央奥にめざす藤内壁・前尾根がみえました。


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その後キャンプ地に荷物を運び、テント設営。それぞれ行動食を口にした後、藤内壁出合まで移動。
ここでヘルメット、ハーネスを装着。
他のルート、一の壁・中尾根(中上級者向)を横目に見ながら前尾根のスタート地点に移動しました。


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スタート地点には練習用の簡単な岩があります。
ここでいろいろと教えて頂いて、早速とりつきます。
何もない岩に見えても、よく見ると少しくぼんでいたり指をかける所があったりします。
この辺はまだ高度感もなく、なんなく登れました。


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いよいよ本番です。前尾根のピークはP-7からP-1まで全部で7つ。
今回は全部登るのではなく、途中巻き道を使っていくつか選んで登って行きます。
まずはP-7から。Tさんの話ではここが一番長く難しいかも、とのことでした。
いきなりかよ..ってかんじですが、登山靴をクライミングシューズに履き替えてリードのTさんの
笛を合図に攀じ登りはじめます。
さっきまで不安でいっぱいでしたが、ここまできたらもうやるしかない。
「おれはやる!やってやる〜!!」
開き直りなのかやけくそなのかわからない状態でした。

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登っている時はもう必死。
クラックに手を入れ、ホールドに足をかけ少しずつ登っていきます。
P-7の前半をようやくこなすと、後半はスラブ。手がかりが見当たりません。
少しザイルを頼ってしまいましたが、なんとか登れました。


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ここまで4人が登り あとの4人は巻き道で上まで来ました。
当初の計画ではいくつかの岩を登り、最後にP-1を登って登山道に出てそのまま下山予定でしたが、
時間も15:00をまわり、遅くなったので間を省く事になりました。


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巻き道(ここも結構大変)でP-4まできましたがここから先、道がなくなっているようでした。
なので計画変更。
希望者がP-4を登った後、そのまま下降。来た道を帰ることにしました。
当然僕も参加します。
画像はP-4のスタート地点。ここでさえ十分怖いんですけど...。


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再び笛を合図にスタートです。
さっきの話ではP-7より簡単ということでしたが、実際登ってみると難しい。そしてなにより高い!
当然ですが登ってきた分高度感が違います。
「ゔゔぅ〜! こえええぇ〜!」 今まで生きてきた中で一番怖かったかも。
なんとかピークにたどり着くも周りの景色を楽しむ余裕もなく、すぐ下降しました。

「ザイルを少しずつ降ろすので足を使って降りてって下さい。」って、それって懸垂下降ですか〜?。
丁重にお断りして自分のペースで降りてしまいました。


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全員無事に降り一安心。
自分の中では恐怖を克服した後の脱力感とすごいことできたという達成感が同時にやってきます。
他の人は先にキャンプ地まで戻られましたが、最後まで残った3人で薄暗くなった道を戻りました。


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夜はみんなで宴会です。
この日の出来事とビールを22本も担ぎ上げていたHさんのおかげで楽しく過ごす事ができました。
死ぬほど怖かったけれど、物凄く充実できた一日でした。
途中で見つけたイワカガミがとてもきれいでした。
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by fukuzo39 | 2013-05-20 02:00 | 山行
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